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第95回 健常者とアルツハイマー型認知症の鑑別のポイント(1)
病歴からアルツハイマー型認知症を鑑別できるか

2017/06/09
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 認知症を専門とされない先生方にとって認知症診療で最も厄介なことは物忘れを主訴に受診・相談に来た患者さんが、認知症に進展しているのか、あるいはいまだ加齢に伴う物忘れの段階なのか――の鑑別ではないかと思います。今回はこの鑑別に関して述べていきますが、結論から言いますと実臨床では両者を鑑別できない事例が少なからず存在します。なぜならば、加齢に伴って記憶を始めとする認知機能は誰でも低下してきます。その低下は、加齢に伴う物忘れから軽度認知障害、そしてアルツハイマー型認知症と1本の連続した線上に位置しています。ここでは、議論が煩雑になるので加齢に伴う物忘れとアルツハイマー型認知症との流れで考えてみますが

著者プロフィール

川畑信也(八千代病院〔愛知県安城市〕神経内科部長)●かわばた のぶや氏。1979年昭和大医学部卒。国立循環器病センター、秋田県立脳血管研究センター、成田記念病院〔愛知県豊橋市〕を経て2008年より現職。愛知県認知症疾患医療センターセンター長も兼任。

連載の紹介

プライマリケア医のための認知症診療講座
2020年、患者数が325万人に達するといわれる認知症。患者数の増加に伴い、認知症の診療におけるプライマリケア医の役割が大きくなっています。著者が遭遇した実際の症例を紹介しながら、認知症診療の「いろは」を解説します。
この連載が本になりました!
『プライマリ・ケア医のための 認知症診療入門』
好評発売中

 2013年5月から連載を開始した「プライマリケア医のための認知症診療講座」がこのたび書籍化されました。2016年2月末までに掲載された記事を「診断編」「治療と介護編」「周辺症状編」に分類。さらには、日常診療で感じた疑問をすぐに解消できるよう、Q&A形式で再構成しました。
 Q&Aの数は全部で65個。どこから読んでも理解できるよう、1つのQ&Aだけで解説が完結する形に再編集しました。ぜひ日常診療にご活用ください。(川畑信也著、日経BP社、4644円税込み)

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