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第38回 知っておきたい認知症の周辺症状
認知症患者の「周辺症状」にどう対応?

2015/01/23

 今回から数回にかけて、認知症で見られる周辺症状、すなわち患者さんが示す行動障害・精神症状への対応について、事例を基に、薬物療法ならびに非薬物療法(家族への介護指導スキル)の具体的な方法を解説していきたいと考えています。今回は、周辺症状の総論です。


中核症状と周辺症状
 認知症患者さんが示す臨床像を「中核症状」と「周辺症状」とに分けて考えると病態を理解しやすく、診療がスムーズに進むことが多いです。

 「中核症状」は、神経細胞の壊死が直接の原因になって出現する症状と言えます(図1)。例えば、アルツハイマー型認知症の中核症状は記憶障害です。しまい忘れや置き忘れ、同じことを何回も言う、約束したことを忘れる――などが代表的な訴えです。その他には、見当識障害や失語、失行、失認、実行機能障害などが中核症状に含まれます。実行機能障害とは、目標を定めて実際に適切な行動を行う機能に障害があることを指します。

著者プロフィール

川畑信也(八千代病院〔愛知県安城市〕神経内科部長)●かわばた のぶや氏。1979年昭和大医学部卒。国立循環器病センター、秋田県立脳血管研究センター、成田記念病院〔愛知県豊橋市〕を経て2008年より現職。愛知県認知症疾患医療センターセンター長も兼任。

連載の紹介

プライマリケア医のための認知症診療講座
2020年、患者数が325万人に達するといわれる認知症。患者数の増加に伴い、認知症の診療におけるプライマリケア医の役割が大きくなっています。著者が遭遇した実際の症例を紹介しながら、認知症診療の「いろは」を解説します。
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 2013年5月から連載を開始した「プライマリケア医のための認知症診療講座」がこのたび書籍化されました。2016年2月末までに掲載された記事を「診断編」「治療と介護編」「周辺症状編」に分類。さらには、日常診療で感じた疑問をすぐに解消できるよう、Q&A形式で再構成しました。
 Q&Aの数は全部で65個。どこから読んでも理解できるよう、1つのQ&Aだけで解説が完結する形に再編集しました。ぜひ日常診療にご活用ください。(川畑信也著、日経BP社、4644円税込み)

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