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第28回 忙しいから行けない、必要性を感じない、集団生活が嫌い…
患者がデイサービス利用を嫌がったら

2014/08/15

 認知症と診断した後、患者家族から「デイサービスやショートステイを利用しようとしても、(患者本人が)嫌がるもしくは拒否するので困っている。どうしたらよいか」と相談を受けることがしばしばあると思います。今回はこういった相談を受けた際の対応・介護指導について考えていきます。

なぜ患者さんはデイサービス利用を嫌がるのか?
 デイサービスやショートステイの利用を嫌がる患者さんを観察すると、いくつかのタイプに分けられるようです。(1)利用する必要を感じていない、(2)他の用事で忙しいから行かない、行けない、(3)集団での生活が嫌い、(4)特定の理由はなく単純に行きたくない――などが考えられます。デイサービス利用を勧める際のポイントの1つは、患者さんがどの程度利用を拒否しているのかを判断することです。しかし、患者さんが頑強に利用を拒否している場合には、理由は別にして、その時点での利用は諦めたほうがよいでしょう。

利用の必要性を感じていない患者さんへの対応
 アルツハイマー型認知症の患者の場合、自分の能力低下に対する認識に欠けるあるいは乏しいため、自分は今まで通りの生活ができていると思い込んでいることが多いのです。ですから、デイサービスやショートステイ利用の必要性を感じていないのです。そういった患者さんに対し、デイサービスやショートステイ利用をいかに勧めることができるか――、主治医にはその腕が問われることになります。私は、次のように患者に説明しています。

著者プロフィール

川畑信也(八千代病院〔愛知県安城市〕神経内科部長)●かわばた のぶや氏。1979年昭和大医学部卒。国立循環器病センター、秋田県立脳血管研究センター、成田記念病院〔愛知県豊橋市〕を経て2008年より現職。愛知県認知症疾患医療センターセンター長も兼任。

連載の紹介

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2020年、患者数が325万人に達するといわれる認知症。患者数の増加に伴い、認知症の診療におけるプライマリケア医の役割が大きくなっています。著者が遭遇した実際の症例を紹介しながら、認知症診療の「いろは」を解説します。
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 Q&Aの数は全部で65個。どこから読んでも理解できるよう、1つのQ&Aだけで解説が完結する形に再編集しました。ぜひ日常診療にご活用ください。(川畑信也著、日経BP社、4644円税込み)

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