日経メディカルのロゴ画像

第24回 この患者、どう診断する?その4
夫の遺産を盗まれたと言い張る独居の女性

2014/06/20

 認知症診療の原則は、患者さんの生活状況をよく知る家族あるいは周囲の人々から情報収集をすることです。しかし実際の診療では、家族が付いてこない、患者さんの状況を理解していない、患者さんの生活に関心がない――などのために、診断に苦慮することも少なくありません。

 その中で診療に最も困るのは、独居患者さんの認知症を診断する場合ではないでしょうか。独居患者さんの場合、付き添ってきた家族あるいは周囲の人々が患者さんの生活状況を詳しく理解していないことが多いと思います。とくに軽度の認知症では、生活障害が目立たないこともしばしばあります。今回は独居患者さんの認知症診療について考えていきたいと思います。

著者プロフィール

川畑信也(八千代病院〔愛知県安城市〕神経内科部長)●かわばた のぶや氏。1979年昭和大医学部卒。国立循環器病センター、秋田県立脳血管研究センター、成田記念病院〔愛知県豊橋市〕を経て2008年より現職。愛知県認知症疾患医療センターセンター長も兼任。

連載の紹介

プライマリケア医のための認知症診療講座
2020年、患者数が325万人に達するといわれる認知症。患者数の増加に伴い、認知症の診療におけるプライマリケア医の役割が大きくなっています。著者が遭遇した実際の症例を紹介しながら、認知症診療の「いろは」を解説します。
この連載が本になりました!
『プライマリ・ケア医のための 認知症診療入門』
好評発売中

 2013年5月から連載を開始した「プライマリケア医のための認知症診療講座」がこのたび書籍化されました。2016年2月末までに掲載された記事を「診断編」「治療と介護編」「周辺症状編」に分類。さらには、日常診療で感じた疑問をすぐに解消できるよう、Q&A形式で再構成しました。
 Q&Aの数は全部で65個。どこから読んでも理解できるよう、1つのQ&Aだけで解説が完結する形に再編集しました。ぜひ日常診療にご活用ください。(川畑信也著、日経BP社、4644円税込み)

この記事を読んでいる人におすすめ