日経メディカルのロゴ画像

第20回 保湿剤、外用ステロイドを使いこなす
リバスチグミンによる皮膚症状対策のコツ

2014/04/18

 リバスチグミン(商品名イクセロン、リバスタッチ)を使用する際、貼付継続の最大の障害は皮膚症状(かゆみ、紅班)の出現です。この皮膚症状への対策スキルを身につけておかないと、貼付薬の処方は難しいと思います。今回は、リバスチグミンを200人近い患者さんに使用してきた著者の経験から皮膚症状への対策を考えていきます。

皮膚症状の出現頻度は35.7%
 図1は、リバスチグミン発売直後から連続使用した87人を対象に、貼付開始4カ月後における皮膚症状の出現頻度を検討した結果です。なんらかの皮膚症状が認められた患者さんは35.7%(32人)でした。リバスチグミンを開始した患者さんの3人に1人は皮膚症状が出現することになります。おそらくリバスチグミンを処方されている先生方のご経験でも同様の印象をお持ちではないかと思います。一方、皮膚症状が全く出現しない患者さんも半数近く存在します。ただ、皮膚症状が出現する患者さんすべてになんらかの対策が必要なわけではなく、無処置のまま経過をみてもよい事例もあります。

 病型別にみると、アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症の間では皮膚症状の出現頻度に大きな違いはありません。

著者プロフィール

川畑信也(八千代病院〔愛知県安城市〕神経内科部長)●かわばた のぶや氏。1979年昭和大医学部卒。国立循環器病センター、秋田県立脳血管研究センター、成田記念病院〔愛知県豊橋市〕を経て2008年より現職。愛知県認知症疾患医療センターセンター長も兼任。

連載の紹介

プライマリケア医のための認知症診療講座
2020年、患者数が325万人に達するといわれる認知症。患者数の増加に伴い、認知症の診療におけるプライマリケア医の役割が大きくなっています。著者が遭遇した実際の症例を紹介しながら、認知症診療の「いろは」を解説します。
この連載が本になりました!
『プライマリ・ケア医のための 認知症診療入門』
好評発売中

 2013年5月から連載を開始した「プライマリケア医のための認知症診療講座」がこのたび書籍化されました。2016年2月末までに掲載された記事を「診断編」「治療と介護編」「周辺症状編」に分類。さらには、日常診療で感じた疑問をすぐに解消できるよう、Q&A形式で再構成しました。
 Q&Aの数は全部で65個。どこから読んでも理解できるよう、1つのQ&Aだけで解説が完結する形に再編集しました。ぜひ日常診療にご活用ください。(川畑信也著、日経BP社、4644円税込み)

この記事を読んでいる人におすすめ