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第13回 メマンチンの適切な使用法を考える―その2―
認知症に対する2剤併用療法のコツ

2013/12/20

 前回の連載で取り上げたメマンチンは、中核症状の進展抑制効果とともに患者さんの行動や感情、言動の安定化を期待できる薬剤です。メマンチンは周辺症状だけに効果を示す薬剤であると考えている先生方がおられるかもしれません。しかしメマンチンは、あくまでも中核症状の進展抑制効果を主目的とする抗認知症薬であることを忘れてはなりません。

 メマンチンを単独で使用する選択肢も考えられますが、アルツハイマー型認知症の症状進展抑制をより期待できるのはコリンエステラーゼ阻害薬との併用療法ではないかと私は考えています。今回は、コリンエステラーゼ阻害薬との併用効果と有害事象発現時の対策について考えてみましょう。

2剤併用療法をどう進めるか
 アルツハイマー型認知症に対する根治療法がない現在、可能な限りの手立てで症状の進行や悪化を抑制することが肝要です。薬物療法に関して言えば、作用機序の異なるコリンエステラーゼ阻害薬とメマンチンとの併用が選択肢の1つといえるでしょう。

 メマンチンの適応は、中等度および高度アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制です。図1は、中等度から高度アルツハイマー型認知症に対する薬物療法の原則を示したものです。初診の段階で、既に中等度以上に進展している患者さんでは、まずその患者さんが示す病像が周辺症状の目立たない「おとなしいタイプ」なのか、あるいは易怒性や暴言、介護に抵抗を示すなどの周辺症状によって家族が困っている「活発なタイプ」なのかに大別します。

著者プロフィール

川畑信也(八千代病院〔愛知県安城市〕神経内科部長)●かわばた のぶや氏。1979年昭和大医学部卒。国立循環器病センター、秋田県立脳血管研究センター、成田記念病院〔愛知県豊橋市〕を経て2008年より現職。愛知県認知症疾患医療センターセンター長も兼任。

連載の紹介

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2020年、患者数が325万人に達するといわれる認知症。患者数の増加に伴い、認知症の診療におけるプライマリケア医の役割が大きくなっています。著者が遭遇した実際の症例を紹介しながら、認知症診療の「いろは」を解説します。
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 Q&Aの数は全部で65個。どこから読んでも理解できるよう、1つのQ&Aだけで解説が完結する形に再編集しました。ぜひ日常診療にご活用ください。(川畑信也著、日経BP社、4644円税込み)

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