日経メディカルのロゴ画像

第9回 アルツハイマー型認知症の薬物治療の大原則
抗認知症薬を賢く使い分けるコツ

2013/10/11

 アルツハイマー型認知症と診断された患者さんには、抗認知症薬の投与を考えます。2011年まで、国内で承認された抗認知症薬はドネぺジル(商品名アリセプトなど)1種しかなかったことから、薬物治療が必要な患者さんに対しては迷うことなくドネぺジルを使用していました。しかし、現在は4種の抗認知症薬が販売されており、それぞれの薬剤をどう使い分けるか悩んでいる先生方は少なくないと思います。

 図1は、私が考えている抗認知症薬の位置付けです。コリンエステラーゼ阻害薬、つまりドネペジルやガランタミン(レミニール)、リバスチグミン(イクセロンパッチ、リバスタッチパッチ)は、患者さんの行動や感情、言動を活発にさせる働きをもつ薬剤群と言えます。

著者プロフィール

川畑信也(八千代病院〔愛知県安城市〕神経内科部長)●かわばた のぶや氏。1979年昭和大医学部卒。国立循環器病センター、秋田県立脳血管研究センター、成田記念病院〔愛知県豊橋市〕を経て2008年より現職。愛知県認知症疾患医療センターセンター長も兼任。

連載の紹介

プライマリケア医のための認知症診療講座
2020年、患者数が325万人に達するといわれる認知症。患者数の増加に伴い、認知症の診療におけるプライマリケア医の役割が大きくなっています。著者が遭遇した実際の症例を紹介しながら、認知症診療の「いろは」を解説します。
この連載が本になりました!
『プライマリ・ケア医のための 認知症診療入門』
好評発売中

 2013年5月から連載を開始した「プライマリケア医のための認知症診療講座」がこのたび書籍化されました。2016年2月末までに掲載された記事を「診断編」「治療と介護編」「周辺症状編」に分類。さらには、日常診療で感じた疑問をすぐに解消できるよう、Q&A形式で再構成しました。
 Q&Aの数は全部で65個。どこから読んでも理解できるよう、1つのQ&Aだけで解説が完結する形に再編集しました。ぜひ日常診療にご活用ください。(川畑信也著、日経BP社、4644円税込み)

この記事を読んでいる人におすすめ