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第4回 改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)を生かすコツ
HDS-Rだけで認知症は判断できない!!

2013/07/26

表1 78歳女性のHDS-Rの結果 「3単語の遅延再生」と「5物品名の記憶」で失点があり、総得点は25点だった。

 78歳の女性が、同居している娘さんに連れられて先生の外来を受診しました。娘さんは、「1年位前まではしっかりしていたのですが、最近物忘れがひどく、新しいことを覚えられません。認知症かどうかを判断してください」と訴えています。

初診時のHDS-Rの結果が25点だったら…
 多忙な外来の中で先生は、「では、改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)という物忘れを見分ける検査をしてみましょう」と対応します。表1は、その患者さんのHDS-Rの結果です。総得点は25点で高得点を示しています。

 先生は、「HDS-Rは20点以下が認知症疑いですので、この結果からは認知症とはいえませんね。年齢に伴う物忘れでしょう」と家族に説明し、認知症の可能性はないと判断してしまうかもしれません。ところが、詳細な病歴を聴取して、以下のような状況が判明したらどうでしょうか?

著者プロフィール

川畑信也(八千代病院〔愛知県安城市〕神経内科部長)●かわばた のぶや氏。1979年昭和大医学部卒。国立循環器病センター、秋田県立脳血管研究センター、成田記念病院〔愛知県豊橋市〕を経て2008年より現職。愛知県認知症疾患医療センターセンター長も兼任。

連載の紹介

プライマリケア医のための認知症診療講座
2020年、患者数が325万人に達するといわれる認知症。患者数の増加に伴い、認知症の診療におけるプライマリケア医の役割が大きくなっています。著者が遭遇した実際の症例を紹介しながら、認知症診療の「いろは」を解説します。
この連載が本になりました!
『プライマリ・ケア医のための 認知症診療入門』
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 2013年5月から連載を開始した「プライマリケア医のための認知症診療講座」がこのたび書籍化されました。2016年2月末までに掲載された記事を「診断編」「治療と介護編」「周辺症状編」に分類。さらには、日常診療で感じた疑問をすぐに解消できるよう、Q&A形式で再構成しました。
 Q&Aの数は全部で65個。どこから読んでも理解できるよう、1つのQ&Aだけで解説が完結する形に再編集しました。ぜひ日常診療にご活用ください。(川畑信也著、日経BP社、4644円税込み)

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