第2回は、「HBV感染が判明した場合に気をつけること」「HBVワクチン」などについて解説していきます。なお、AASLD(American Association for the Study of Liver Diseases)でupdateされた、慢性B型肝炎のガイドラインはこちらから。
HBV感染が判明した場合に気をつけること
HBV感染(特にHBsAg陽性またはHBV DNAが陽性)が判明した場合は、まずは本人への生活指導が必要です。例えば、「体液がついた歯ブラシやひげ剃りなどの物品を、他人と共有してはいけない」などです(下記参照)。また、AASLDガイドラインではHBVキャリアの小児、幼児の保育園入園を禁じていませんが、日本では保育園内感染の報告もあり、悩ましいところです(参照2)。
※HBV感染者が他者への感染させないために(AASLDガイドラインより改変)
「KANSEN JOURNAL」ダイジェスト
第6回 米国におけるB型肝炎ウイルス感染の治療指針(2)
HBV感染者が他者へ感染させないためには?
大路 剛(神戸大学大学院感染症治療学分野)
2010/02/10
新規に会員登録する
会員登録すると、記事全文がお読みいただけるようになるほか、ポイントプログラムにもご参加いただけます。
著者プロフィール
IDATEN(日本感染症教育研究会)●米国で感染症科フェローシップを修了した医師、国内の感染症専門医らを中心とした有志団体。感染症の実地診療が行える医師の育成・支援、セミナーの開催などを中心に活動する。

連載の紹介
「KANSEN JOURNAL」ダイジェスト
日本の感染症診療の教育や発展を考える有志団体「IDATEN」。その公式メールマガジン「KANSEN JOURNAL」を、非専門医向けにダイジェスト化。最新文献や、診療の基礎に関するレビュー、case studyなどを紹介します。
この連載のバックナンバー
-
2011/09/14
-
2011/01/24
-
2010/04/30
-
2010/04/28
-
2010/04/27