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第2回
「発熱と関節痛」へのアプローチ

2009/09/14
IDATEN

 「発熱を伴った関節痛」を訴えて外来を受診する患者は多い。腫脹・熱感・痛みなど、一見して明らかな関節の炎症所見を伴う場合もあれば、システムレビューによってはじめて判明する関節炎もある。今回は、「発熱と関節痛を同時に訴える」場合に対する一般的なアプローチと、考えるべき鑑別診断についてレビューする。

関節痛への一般的アプローチ

 患者が「関節が痛い」と訴えているとき、その疼痛の原因が臨床的に有意な炎症によって惹起されたもの(関節炎)か、それとも別のものかを知ることが重要になる。関節炎の有無は、他覚的に腫脹・疼痛・発赤・熱感を確かめることによって判断するが、股関節など構造的に触診が不可能な関節もある。大腿前部や鼠径部の疼痛に加えて、股関節の内旋・外旋に著しい制限を認める場合は、股関節の単関節炎を疑う。

 関節炎が認められた場合、次に考えることは「急性か、慢性か」「単関節炎か、多関節炎か」の2点で、この結果をもとに鑑別診断の方向付けを行う。さらに、侵された関節の分布パターン(小関節優位・上肢大関節優位・下肢大関節優位)によって診断の絞り込みを行うというのが、一般的なアプローチとなる。

 以下に、「急性関節炎の鑑別(単関節炎・少関節炎・多関節炎に分類)」、「発熱+多関節炎の鑑別ポイント」を挙げたので参考にしてほしい。

著者プロフィール

IDATEN(日本感染症教育研究会)●米国で感染症科フェローシップを修了した医師、国内の感染症専門医らを中心とした有志団体。感染症の実地診療が行える医師の育成・支援、セミナーの開催などを中心に活動する。

連載の紹介

「KANSEN JOURNAL」ダイジェスト
日本の感染症診療の教育や発展を考える有志団体「IDATEN」。その公式メールマガジン「KANSEN JOURNAL」を、非専門医向けにダイジェスト化。最新文献や、診療の基礎に関するレビュー、case studyなどを紹介します。

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