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「そんなに高いの!?」 的中した工事費の不安

2021/10/07
小畑 吉弘(日本医業総研)

イラスト:庄原 嘉子

 専門的な医療を手掛けるため、大都市中心部での診療所開業を検討していたA医師。候補となるエリアを絞るのに半年以上かけ、ようやく、それまで自分が培ってきた医療技術を生かして開業できそうな地域を探し出しました。

 ところが、なかなか開業物件が見つかりません。「競合が少ないのは、この地域ではテナント物件に空きが出なくて、そもそも開業が難しいからなのか」と、半分諦めかけていたところ、物件探しを行っていたXコンサルタントから朗報が。テナント物件の退去予告の情報をつかんだというのです。その物件は、A医師が想定していたエリア内にあり、広さも希望通りのものでした。

 すぐにでも契約して開業に動き出したいA医師でしたが、Xコンサルタントから、「診療所として必要な内装工事が行えるかどうかの検証が先だ」と言われ、診療所の内装工事に長けたY工務店の担当者と一緒に物件の内見を行うことにしました。すると、レントゲンに必要な電気容量が足りないことが判明。また、オフィスビルのため、テナント内に水回りの設備を配せるかどうか、さらなる検証が必要であることが分かりました。

著者プロフィール

日本医業総研●医院・診療所の開業コンサルティング企業。関西地方を中心に、220件以上の開業支援実績がある。関西および関東でクリニックモールの企画・開発も積極展開している。

連載の紹介

開業の落とし穴
開業は一生の一大事。一方で、診療所の経営環境は悪化の一途をたどっています。開業地の選定や資金調達など、軌道に乗るまでに潜むさまざまな落とし穴を、過去に開業されたドクターの事例を基に紹介します。

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