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【第42回 レセプト請求】
「電子カルテがあればレセプトは覚えなくても…」の勘違い

2014/02/24
柳 尚信

 A先生は開業を前に、スタッフの採用に取り掛かりました。看護師は、先輩ドクターからの紹介で1人の採用を決めていたので、今回は事務スタッフのみの募集です。

 A先生には保険請求の知識がなかったので、経験者の採用にこだわっていましたが、応募してきたのは未経験者か、資格を持っていても実務経験のない人ばかりです。2次募集も検討したものの、「電子カルテに入力すれば診療報酬点数を自動的に算出してくれるから、レセプト請求の知識がなくても大丈夫」という医療コンサルタントの助言があったため、未経験者の採用を決定。開業前の研修で電子カルテの操作の習得に多大な時間を割き、当初の不安を払拭した形で開業を迎えることができました。

 しかし、開業から6カ月がたったころ、問題が発覚しました。A先生が医療事務の勉強も兼ねて、前月分のレセプトを確認してみたところ、幾つかの算定漏れに気づいたのです。算定できていなかったのは、(1)夜間・早朝等加算、(2)診療情報提供料、(3)特定疾患療養管理料、(4)外来迅速検体検査加算――などの項目です。

著者プロフィール

日本医業総研●医院・診療所の開業コンサルティング企業。関西地方を中心に、220件以上の開業支援実績がある。関西および関東でクリニックモールの企画・開発も積極展開している。

連載の紹介

開業の落とし穴
開業は一生の一大事。一方で、診療所の経営環境は悪化の一途をたどっています。開業地の選定や資金調達など、軌道に乗るまでに潜むさまざまな落とし穴を、過去に開業されたドクターの事例を基に紹介します。

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