クリニックのオープンを翌月に控えた整形外科医のE氏は、開業を決意してからこれまでの2年間に思いをはせていました。一番苦労したのは、やはり開業場所の決定でした。
物件は表通りから道を一本奥に入ったところにあり、立地としてはあまり良くありませんでしたが、テナント面積は50坪あり、広いスペースが必要な整形外科にはとても魅力的でした。手ごろな賃料で築年数も浅かったので、E氏は思い切ってこの物件に決めたのです。
人目に付きにくい場所での開業の場合、オープン前の広告活動が重要になります。E氏も広告代理店から、(1)内覧会の実施、(2)ポスティング、(3)新聞折り込みチラシ、(4)近隣施設への挨拶回り―といった宣伝方法の提案を受けました。
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著者プロフィール
日本医業総研●医院・診療所の開業コンサルティング企業。関西地方を中心に、220件以上の開業支援実績がある。関西および関東でクリニックモールの企画・開発も積極展開している。

連載の紹介
開業の落とし穴
開業は一生の一大事。一方で、診療所の経営環境は悪化の一途をたどっています。開業地の選定や資金調達など、軌道に乗るまでに潜むさまざまな落とし穴を、過去に開業されたドクターの事例を基に紹介します。
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