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【第17回 患者の確保】
医師自ら営業、意外性が好評得る

2011/06/02

 生活習慣病の指導を得意とする内科医のT氏は、20社程度が入居した、500~600人の従業員を収容するオフィスビル内にクリニックをオープンしました。

 10月に開業したため、当初はインフルエンザワクチンの接種を目的に多くの人が来院しました。しかし、そのピークも過ぎ、やがて1日の来院患者は20人を切るようになってしまいました。自院のウェブサイトが検索エンジンの結果の上位に掲載されるように工夫したり(SEO対策)、自院の特徴をまとめたパンフレットをロビーに置いたりしましたが、目立った効果は得られず、貯金を取り崩しながらの自転車操業が続きました。

 春になり、オフィスビル内のある会社が健診の委託契約を申し込んできました。健診を機に患者が増える可能性もありましたが、小さな会社だったので、T氏はそれほど期待していませんでした。ところが、問診時に生活習慣病の指導内容を極力盛り込むようにしたり、健診結果を基にした保健指導に力を入れたりしたところ、これが評判となり患者が徐々に増え始めたのです。

著者プロフィール

日本医業総研●医院・診療所の開業コンサルティング企業。関西地方を中心に、220件以上の開業支援実績がある。関西および関東でクリニックモールの企画・開発も積極展開している。

連載の紹介

開業の落とし穴
開業は一生の一大事。一方で、診療所の経営環境は悪化の一途をたどっています。開業地の選定や資金調達など、軌道に乗るまでに潜むさまざまな落とし穴を、過去に開業されたドクターの事例を基に紹介します。

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