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【第4回 開業場所】
開業場所は工事現場!

2008/08/25
日本医業総研

イラスト:庄原嘉子

 内科の開業を検討しているE氏。新しもの好きで、開業物件も新築ばかりを探していました。そんなE氏、都市部の大規模な再開発区域にある物件に目を付けました。

 30階建てのタワーマンションを中心に、中層の居住用マンションが2棟。エリア内にはショッピングモールが併設され、住民サービスも至れり尽くせりです。さらに2年後には第2期工事として中高層マンションが5棟建築されるという壮大な計画で、開発終了後のエリア内の予想人口は5000人を超えます。その一角での新規開業は、E氏の目にとても魅力的に映ったのでした。

 E氏はショッピングモール予定地のテナント1区画で開業することを即決。賃貸契約を早々に結び、開業準備に取りかかりました。準備を進めること約1年。すったもんだはいろいろとありましたが、何とか無事に内覧会までこぎ着けました。

 ところが、周囲はというと、エリア内のマンションはどれもいまだに建築中。工事用の大型機械が行き交っています。工事中の建物には防護壁が張り巡らされていて、外部の人は全く寄りつけません。工事車両の出入りや騒音はE氏の想像を大きく超えていました。

 内覧会は予定通りに開いたものの、見学者はなかなか集まりません。クリニックのスタッフがチラシを片手に数百メートル先まで出て呼び込みをし、何とか50人に来てもらいました。

著者プロフィール

日本医業総研●医院・診療所の開業コンサルティング企業。関西地方を中心に、220件以上の開業支援実績がある。関西および関東でクリニックモールの企画・開発も積極展開している。

連載の紹介

開業の落とし穴
開業は一生の一大事。一方で、診療所の経営環境は悪化の一途をたどっています。開業地の選定や資金調達など、軌道に乗るまでに潜むさまざまな落とし穴を、過去に開業されたドクターの事例を基に紹介します。

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