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第3回 高齢心不全の医療負担はどのくらい重い?
ビッグデータが明らかにする超高齢心不全と心不全パンデミックの“リアル”

2020/11/13
金子 英弘(東京大学医学部循環器内科)

 連載の第3回は、ビッグデータ研究の実例として、我々の研究グループが行った急性心不全の疫学研究1)をご紹介したいと思います。

 高齢化が進んだわが国では、心不全症例が急増する「心不全パンデミック」が到来し、医療体制の大きな負担となることが危惧されています。一方で実際に「どの程度、高齢心不全症例が増えているのか?」、「高齢心不全症例はどの程度大きな医療負担になっているのか?」については具体的なデータがありません。

著者プロフィール

金子英弘(東京大学医学部循環器内科/先進循環器病学講座特任講師)●かねこ ひでひろ氏。2004年、慶應義塾義塾大学医学部卒業。2014年4月より日本学術振興会海外特別研究員としてドイツに留学。ブランデンブルク心臓病センター・ブランデンブルク医科大学に勤務し、世界最先端の心臓病治療を学ぶ。2018年6月から現職。医師資格 (日本・ドイツ)、医学博士、総合内科専門医、循環器内科専門医。

連載の紹介

医療ビッグデータが解き明かす心臓病の“リアル”
心不全患者の急増はしばしば「心不全パンデミック」と表現され、その対策として新たな治療法の実用化や医療体制整備の必要性が叫ばれている。データを基に、なぜ感染症でもない心不全が「パンデミック」と呼ばれるのか、そしてなぜ今、心不全対策が喫緊の課題なのかをひも解いていく。

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