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あいみつ、取るべきか取らないべきか、それが問題だ

2013/03/29

 内装業者のY社からようやく見積もりが出てきたものの、その内容に納得がいかなかった日(前回の記事はこちら)の帰り、車内はどんよりしていました。後部座席では遅くまで待たされた子供たちがすやすやと寝ています。僕とれいちゃん(うちの奥さん)はY社の誠意のないやり方にがっかりしていました。怒りに任せて、というわけではないのですが、もう施工業者を外部に依頼する時間的な余裕なんてなかったのですが、やっぱり相見積もり(あいみつ)を取ろうという意見で一致しました。

 僕はY社から見積もりの提示を受けた日、腹を立てながらも、Y社とけんか別れする気はありませんでした。ただ、これまではY社はテナント交渉をうまく進めてくれた恩人として手放しに感謝してきましたが、それは彼らの当然の仕事だったと受け止め、今後は一つひとつの交渉に際してドライに対応していこうと心に誓い家路につきました。

 とはいえ、Y社の反対を押し切って施工会社を分けたところで本当にいい内装ができるのか分かりませんでした。あいみつを取れば施工価格が適正なのかを確認できるのではないかと期待する一方で、図面を見ただけで簡単に出してきた施工価格と、Y社が詳細に出してきた見積もりを同じ天秤にかけていいものか疑問に思いました。そもそも施工業者を選別する知識も少ないですし、どこにあいみつを取っていいかもさっぱり分かりません。

 僕がそうやっていつまでもあいみつを取った方がいいのかとうじうじ考えているうちに、れいちゃんは積極的に動いて内装工事のあいみつを2つもらってきました。さすがです。

 結果的には、あいみつの金額はY社とあまり差はありませんでした。大した交渉をしていないので、もう少し安くなりそうでしたが、これからY社の見積もりの詳細を交渉していけば大きな差は出なさそうに感じます。工事中にトラブルが発生した場合のことを考えると、Y社一本の方が対処しやすく、特に大家さんから絶大な信頼があるY社と一体の方が良さそうに思えてきました。

著者プロフィール

伊調勘三●いちょうかんぞう氏。ふとしたキッカケで、2011年に地元の町で消化器内科のクリニックを開業することに。Cadetto.jpが閲覧できなかったことにショックを受けるお年頃。

連載の紹介

開業奮戦記(伊調勘三)
「開業のきっかけは?」「開業地域や物件を選ぶポイントは?」「開業資金は?」「患者は来てくれる?」。理想に向かって診療所開業に踏み切った医師たちが、日々悩み、悪戦苦闘する様子をリアルにお伝えします。

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