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派遣と正社員、どっちを雇う?

2008/06/17

 眼科には視能訓練士ORT)という職種があり、検査のプロである国家資格です。このORTを常勤スタッフとして雇いたいと思って、あらゆるところに声をかけたのですが、いい反応が全く返ってきません。

 給料が安い、個人診療所なので福利厚生の面で劣る、スタッフが少ないので人間関係がイヤ、検査以外の仕事がある…といった理由のようです。国家資格だと、自分で職場を選べますからねえ。

 「パートでやってくれる人でもいい」と条件を下げて探しましたが、今やORTの人たちの時給は看護師より高くなりつつあるようです。仕事ができる人にお金を払うのは構わないのですが、常勤スタッフより高いお給料だけど、検査以外の仕事はしないという人が混ざると、「看護師のとき」と同じになってしまいそうで、悩んでいます。

 「看護師のとき」というのは前の職場の経験などからなのですが、看護師のほとんどは「私は看護の仕事がしたい」と言って、受付やらない、会計やらない、検査やらない、レセプトやらない…となってしまいます。すると、ほかのスタッフがてんてこ舞いしている中、看護師さんは一人のんびり…という事態がよく発生するんです。

 いろいろ教えたら「忙しいから辞めます」とすぐ辞めた看護師さんも。クリニックはそれではやって行けないので、オペをしているところでさえ、あえて看護師は雇っていないところが多いですね。

著者プロフィール

目黒 瞳●めぐろ ひとみ氏。生まれ育った地元で、2008年、眼科を開業。なかなか増えない患者数に不安になりつつ、後進のためになる話を記録に残そうと本連載を執筆。

連載の紹介

開業奮戦記(目黒瞳)
「開業のきっかけは?」「開業地域や物件を選ぶポイントは?」「開業資金は?」「患者は来てくれる?」。理想に向かって診療所開業に踏み切った医師たちが、日々悩み、悪戦苦闘する様子をリアルにお伝えします。

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