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【連載第3回】
重症度に応じたスギ花粉症治療

2007/02/19

指導医O:「東京都では千代田区、杉並区、大田区が1月31日花粉飛散開始日で観測史上、最も早くなりました。北区、品川区が2月6日、葛飾区2月8日と、例年に比べ非常に早い花粉飛散開始です。暖冬の影響でしょう」
研修医P:「僕も抗ヒスタミン薬を飲んでいますが、このまま同じ薬を飲んでいれば症状は抑えられるのでしょうか」
指導医O:「飛散する花粉数が少ない年は、同じ薬で大丈夫です。でも大抵の場合、抗ヒスタミン薬1種類でスギ花粉シーズンを乗り切ることは無理です」

くしゃみ、鼻汁、鼻閉の程度でランク分け
指導医O:「2005年版の鼻アレルギー診療ガイドラインを見てください。通年性アレルギー性鼻炎の重症度分類は軽症、中等症、重症の3つですが、花粉症はそれに最重症が加わります。いかに花粉症の症状が強いか、分かるでしょう」
研修医P:「最重症か...僕は、どの分類になるのかな。ガイドライン、ちょっと見せていただいてもいいですか」
指導医O:「ガイドラインでは、くしゃみ、鼻汁、鼻閉の程度をランク分けして(表1)、そのランクから患者の重症度を客観的に分類できるようになっています(表2)。で、その重症度に応じてどのような治療をすればよいかが書いてあります(表3)」

著者プロフィール

大西正樹(大西耳鼻咽喉科院長)●おおにし まさき氏。1979年和歌山県立医大卒後、日本医大耳鼻咽喉科学教室入局。81年同大助手。85年カナダ・マックマスター大留学。93年墨田区に大西耳鼻咽喉科を開業。

連載の紹介

【臨床講座】ゼロから学ぶ花粉症診療ゼミナール
耳鼻科にローテートしてきた研修医P君が、指導医O先生と医局で雑談するという設定で、花粉症の診断、症例に応じた治療法の選択、患者指導のコツなど花粉症診療のイロハを紹介します。

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