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「EBM=エビデンス」は大きな誤解?

62歳女性。小西頼子さん(仮名) 主訴:発熱、排尿時痛

 身長156cm、体重65kg、BMI26.7。7年前に2型糖尿病との診断を受け、メトホルミン(商品名メトグルコ他)内服中。5日前に発熱と排尿時痛で若葉中央病院(360床の基幹病院)を受診し、急性腎盂腎炎と診断されて入院。抗菌薬治療によって経過は順調です。

 一方、入院前から血糖コントロールが悪化するとともに、徐々に体重が増加傾向にありました(3カ月前より2kg増)。既往歴は尿路感染症、高血圧症。現在のHbA1cは9.5%で、インスリン分泌能は保たれています。メトホルミンは既に最大用量まで増量されており、体重増加も認めるため、減量効果を有するとされるSGLT2阻害薬の追加が検討されています。

連載の紹介

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