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72歳女性。坂本則子さん(仮名) 主訴:胸痛

 糖尿病、高血圧、脂質異常症などで夕陽が丘家庭医療診療所(公設民営の無床診療所、医師3人体制)に5年以上通院中。担当は五藤医師で、受診頻度は月1回。ADLは自立しており、夫と二人暮らし。これまでの外来では、やや不安が強い印象はあるものの、大きな変化はなかった。ある日の坂本さんの定期外来を、基幹病院から地域医療研修で来ている初期研修医の九沢研修医が担当したところ、「最近、地域イベントの手伝いなどで無理をすると、胸が締め付けられるような感じがする」との相談があった。

連載の紹介

プライマリ・ケア連合学会が贈る『現場で使える総合診療』
「総合診療ってよく分からない、とっつきにくい」と思っていませんか?ですが、総合診療・家庭医療はプライマリ・ケアの現場から立ち上がった専門領域です。そのエッセンスを取り入れることで、日常診療における困りごとへの解決の糸口や、新たな視点を得られるかもしれません。「患者中心の医療の方法」は、ただのスローガンではありません。患者が抱える「病い」や、患者を取り巻く家族・地域にまで目を配ることで見えてくるものがあります。この連載では、総合診療医・家庭医療的な視点を生かすことで得られる日常診療の改善例を、総合診療医・家庭医が症例ベースで解説します。監修:日本プライマリ・ケア連合学会

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