70歳男性。林勝利さん(仮名) 主訴:呼吸困難
脳梗塞後遺症、混合性認知症、慢性閉塞性肺疾患(COPD:Ⅱ期)、慢性心不全、高血圧症などでかかりつけの診療所に通院中。以前は若葉中央病院(360床の基幹病院)の外来に通院していましたが、10年前に自宅に近い診療所へ紹介し、その後は病状安定していたため若葉中央病院への受診はありませんでした。
咳、発熱があったものの、特につらくなかったため常備薬を飲んで自宅療養。翌日、軽度の呼吸苦が出現。処方されている吸入薬により改善するため、自宅で様子を見ていました。4日後の夜間に呼吸苦が増悪。妻の悦子さんから救急要請があり、若葉中央病院に搬送。
喘鳴著明、SpO2 86%(室内気)、呼吸数32回/分
精査の結果、誤嚥性肺炎に伴うCOPDおよび心不全の増悪と診断され入院。ICUでの治療により病状改善し、5日目に一般病棟に移ることができました。