日経メディカルのロゴ画像

66歳男性。佐々木茂さん(仮名) 主訴:胸痛

 大腸癌を患った妻を長年自宅で介護していましたが、5カ月前に他界。最近は建設業でアルバイト勤務。現場での作業中、たまに胸全体が締め付けられるような痛みがあり、休むと改善することを繰り返しているため、夕陽が丘家庭医療診療所(公設民営の無床診療所、医師3人体制)を受診。

 体温36.0℃、血圧160/100mmHg、脈拍数78回/分、SpO297%(室内気)。昨年の健診で、LDLコレステロール186㎎/dLと高値。血糖163mg/dL、HbA1c 7.8%。

 飲酒歴:発泡酒1000mL/日で休肝日なし、喫煙歴:40本×46年、服薬:なし。

連載の紹介

プライマリ・ケア連合学会が贈る『現場で使える総合診療』
「総合診療ってよく分からない、とっつきにくい」と思っていませんか?ですが、総合診療・家庭医療はプライマリ・ケアの現場から立ち上がった専門領域です。そのエッセンスを取り入れることで、日常診療における困りごとへの解決の糸口や、新たな視点を得られるかもしれません。「患者中心の医療の方法」は、ただのスローガンではありません。患者が抱える「病い」や、患者を取り巻く家族・地域にまで目を配ることで見えてくるものがあります。この連載では、総合診療医・家庭医療的な視点を生かすことで得られる日常診療の改善例を、総合診療医・家庭医が症例ベースで解説します。監修:日本プライマリ・ケア連合学会

この記事を読んでいる人におすすめ