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メンタルヘルスはニガテですか? 共感が治療に

26歳男性。佐藤たくやさん(仮名) 主訴:心窩部の不快感

 特に既往歴のない若年成人の男性です。2カ月ほど前から、次第に心窩部の不快感を自覚するようになり、軽度の食思不振を伴っています。1カ月前に、自宅近くの病院を受診して胃カメラ検査を受けたものの、特に異常はなく、ピロリ菌も未感染との説明を受けたようでした。

 今回、勤務先の上司に別の医者にもかかってみてはどうかと勧められ、自宅からほど近い一条ファミリークリニックを初めて受診しました。症状には波があり、特に朝の出勤時に強くなるようです。食事や排便による軽快・増悪はありません。初めての症状で、黒色便はなく、家族歴に胃癌などの消化器疾患はありません。服薬歴や飲酒・喫煙もありません。

連載の紹介

プライマリ・ケア連合学会が贈る『現場で使える総合診療』
「総合診療ってよく分からない、とっつきにくい」と思っていませんか?ですが、総合診療・家庭医療はプライマリ・ケアの現場から立ち上がった専門領域です。そのエッセンスを取り入れることで、日常診療における困りごとへの解決の糸口や、新たな視点を得られるかもしれません。「患者中心の医療の方法」は、ただのスローガンではありません。患者が抱える「病い」や、患者を取り巻く家族・地域にまで目を配ることで見えてくるものがあります。この連載では、総合診療医・家庭医療的な視点を生かすことで得られる日常診療の改善例を、総合診療医・家庭医が症例ベースで解説します。監修:日本プライマリ・ケア連合学会

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