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貧血の若年女性、検査値改善で通院終了が”ざんねん”なワケ

2020/03/09
大久保彩織(勤医協札幌病院)

34歳女性。森田ひなさん(仮名) 
主訴:鉄剤の継続について相談したい

 2年前に結婚した専業主婦で、喫煙・アルコール習慣はありません。
 退職前の職場健診で貧血を指摘され、当クリニックを1年前に受診。健診での胃バリウム検査は問題なく、婦人科の定期通院でも器質的疾患は指摘されていません。鉄欠乏性貧血に対してクエン酸第一鉄ナトリウム処方となっていました。貧血は改善し、本日のHb13.0g/dL。副作用なく鉄剤内服はできています。半年前のフェリチンは19ng/mLでした。
 海外出張もあるシステムエンジニアとして働いている36歳の夫との2人暮らし。実の両親は車で3時間ほど離れた地方都市在住。夫の両親は車で1時間ほどの隣町在住。

連載の紹介

プライマリ・ケア連合学会が贈る『現場で使える総合診療』
「総合診療ってよく分からない、とっつきにくい」と思っていませんか?ですが、総合診療・家庭医療はプライマリ・ケアの現場から立ち上がった専門領域です。そのエッセンスを取り入れることで、日常診療における困りごとへの解決の糸口や、新たな視点を得られるかもしれません。「患者中心の医療の方法」は、ただのスローガンではありません。患者が抱える「病い」や、患者を取り巻く家族・地域にまで目を配ることで見えてくるものがあります。この連載では、総合診療医・家庭医療的な視点を生かすことで得られる日常診療の改善例を、家庭医療専門医が症例ベースで解説します。監修:日本プライマリ・ケア連合学会

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