日経メディカルのロゴ画像

子育て中の長引く頭痛、原因探索だけでは不十分

2020/01/27
村田亜紀子(岡山家庭医療センター)

38歳女性。小林さやかさん(仮名) 主訴:頭痛

 通年性アレルギー性鼻炎で症状が強いときや、かぜにかかったときなどに家族ぐるみで自宅近くのクリニックの外来へ通院している方です。特に定期的な内服薬やその他の持病はありません。

 1週間ほど前から両こめかみを締め付けるような頭痛が続いていて、市販の鎮痛薬を飲んでもなかなかよくならないということで受診。発熱や咳・痰、鼻水といった他の症状はありません。頭部外傷歴もなし。

体温36.4℃ 血圧110/64mmHg 脈拍72/分

 夫婦共働きの核家族の家庭で、41歳の夫、9歳の長男(小学3年生)、6歳の長女(保育園児)と4人暮らしで、近くには親族はいません。事務職でパソコンを使うことが多いようです。

連載の紹介

プライマリ・ケア連合学会が贈る『現場で使える総合診療』
「総合診療ってよく分からない、とっつきにくい」と思っていませんか?ですが、総合診療・家庭医療はプライマリ・ケアの現場から立ち上がった専門領域です。そのエッセンスを取り入れることで、日常診療における困りごとへの解決の糸口や、新たな視点を得られるかもしれません。「患者中心の医療の方法」は、ただのスローガンではありません。患者が抱える「病い」や、患者を取り巻く家族・地域にまで目を配ることで見えてくるものがあります。この連載では、総合診療医・家庭医療的な視点を生かすことで得られる日常診療の改善例を、家庭医療専門医が症例ベースで解説します。監修:日本プライマリ・ケア連合学会

この記事を読んでいる人におすすめ