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第16回
糖尿病合併症「しめじ」の診察ポイントは?

2018/06/07
岩岡秀明(船橋市立医療センター代謝内科部長)
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 今回は糖尿病の慢性合併症について解説します。高血糖の状態で何年も治療されないままでいると、血管が障害されて血流が悪くなり、そこにつながる臓器が障害されていきます。うち、微小な血管が障害されて起こる合併症は「細小血管合併症」と呼ばれ、神経系では糖尿病神経障害として、眼では糖尿病網膜症として、腎臓では糖尿病腎症として症状が出ます。患者にはこれらの疾患の頭文字を取って「しめじ」と説明します。「し」は神経障害、「め」は網膜症、「じ」は腎症というわけです。一方、太い血管が障害された場合は、足の閉塞性動脈硬化(壊疽)や脳梗塞、狭心症などが発生します。こちらは頭文字を取って、「えのき」と説明します。今回は、そのうち「しめじ」について解説したいと思います。

著者プロフィール

岩岡 秀明(船橋市立医療センター代謝内科部長)●いわおか ひであき氏。1981年千葉大卒後、同大第二内科入局。2002年4月より船橋市立医療センター。2012年より千葉大学医学部臨床教授を併任。日本糖尿病学会専門医、同学会学術評議員、日本内分泌学会専門医。主な編著書:「ここが知りたい! 糖尿病診療ハンドブック」、「内分泌代謝内科グリーンノート」(いずれも中外医学社)など。

連載の紹介

岩岡秀明の「糖尿病診療のここが知りたい!」
最新のエビデンス・ガイドラインに基づき、糖尿病診療で把握しておくべき知識、症状に合わせた治療方針の組み立て方、患者指導の勘所、薬剤の使い分けなどについて重要なポイントを解説する連載。患者の症状や年齢、生活習慣に合わせたワンランク上の糖尿病診療を行う秘訣を、ベテラン糖尿病専門医である岩岡秀明氏が紹介します。
編集部からのお知らせ
この連載が本になりました!
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日経メディカルではこのほど、本連載を再編集した書籍「プライマリ・ケア医のための糖尿病診療入門」を上梓しました。非専門医が糖尿病患者を診る際のポイントを、実践的かつ分かりやすく解説した書籍となります。また、合わせて、家庭医療の研修プログラムの運営に携わる藤沼康樹氏やEBM啓発の第一人者である南郷栄秀氏、医学教育で名高い徳田安春氏、在宅医療を進める高瀬義昌氏との対談も収録させていただきました。ぜひ、ご活用ください。

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