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連載第12回
慢性合併症診療のポイント-神経障害編

2006/06/30

【質問】
神経障害の初発症状について教えてください。
【回答】
足指や足底部に両側性のしびれや痛みがあれば疑う。

1.多発神経障害
 初発症状は主に感覚障害であり、足指や足底部に両側性に始まる。しびれ、自発痛(穿刺痛、電撃痛など)、異常感覚(じんじん、ぴりぴり、灼熱感など)が主な症状である。片側性やデルマトーム(皮膚分節)に沿った感覚障害は、糖尿病性多発神経障害の症状ではない。糖尿病性多発神経障害では上肢の症状は少なく、それを認める場合には、頸椎症や手根管症候群を考慮する必要がある。また、感覚障害が存在する場合には、自律神経障害も合併する確率が高いため、自律神経症状がない場合でも、心電図RR間隔変動係数(CVRR)などの機能検査を施行すべきである。

 「糖尿病性神経障害を考える会」による多発神経障害の簡易診断基準(表1)は、簡便で有用性の高い診断基準である(参考文献1)。

著者プロフィール

岩岡 秀明(船橋市立医療センター内科副部長)●いわおか ひであき氏。1981年千葉大卒後、同大第二内科入局。研修後、成田赤十字病院などを経て、2002年4月より現職。

連載の紹介

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