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連載第11回
慢性合併症診療のポイント-腎症編

2006/06/23

【質問】
患者を透析導入させないためには、どんな点に注意して管理すればいいのでしょうか。
【回答】
早期腎症を確実に拾い上げ、血糖・血圧・脂質管理の見直しを。

 わが国における2004年の年間透析導入患者は3万5084人で、うち41.3%は糖尿病性腎症が原因だった。透析導入後の5年生存率は約50%と予後は不良である。英国のUKPDS(United Kingdom Prospective Diabetes Study)の報告によれば、顕性蛋白尿があれば平均10年で、血清クレアチニンが2mg/dL以上では平均2.5年で、末期腎不全(透析または腎移植)に至る(参考文献1)。表1に糖尿病性腎症の病期分類を示す。急増している糖尿病性腎症の発症・進展を阻止するためには、早期腎症(第2期)の確実な診断と集学的治療が最も重要である。

著者プロフィール

岩岡 秀明(船橋市立医療センター内科副部長)●いわおか ひであき氏。1981年千葉大卒後、同大第二内科入局。研修後、成田赤十字病院などを経て、2002年4月より現職。

連載の紹介

【臨床講座】誰にも聞けない糖尿病の基礎
糖尿病患者は増加の一途をたどっています。経口糖尿薬は何を選択すればいいか?インスリンはいつ導入すべきか?合併症を防ぐためのポイントは?教科書では分からない糖尿病診療の基本やコツを紹介します。

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