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次の10周年と私の夢
性的マイノリティの医療をアジア太平洋地域に

2017/12/01

 当院は、性的マイノリティのためのクリニックとして、2007年10月に東京都新宿区に開院し、先月に開院10周年を迎えました。長年ご苦労されてきた開業の先生方からすれば、まだまだと思われることでしょう。しかし、都心でのクリニック経営の難しさがいわれる昨今、落下傘開業で、性的マイノリティへの医療という、辺境の取組みをしている当院がなぜ10年間生き残れたのか、私は不思議でなりません。

 冷静に考えれば、開業時に貴重なアドバイスとご支援を様々な方からいただけたこと、競合がほとんどなく、エイズ診療拠点病院や保健所からHIV患者さんを数多くご紹介いただけたこと、調剤薬局や検査会社さんなどのパートナーに恵まれたこと、素晴らしい仲間とスタッフに恵まれたこと等々、恵まれた縁のおかげ以外にあり得なく、開業後私どもを静かに見守り、要所で助けて下さった数多くの方々に心からの感謝を申し上げます。

著者プロフィール

井戸田一朗(いとだ いちろう)1995年岐阜大学医学部卒。都立駒込病院での研修を経て、99年東京女子医科大学感染症科助教。03年から05年にWHO南太平洋事務所にて、結核対策専門官として南太平洋15カ国における結核・感染症対策に従事。07年にしらかば診療所(東京都新宿区)を開院。10年より世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)技術審査委員。

連載の紹介

井戸田一朗の「性的マイノリティの診療日誌」
「私にとって友人や家族と同じくらい大切なものは、医療に携わるなかで様々な人の生き方や価値観に触れることと、出会った人がよりよい人生を送るために医師として何らかのお手伝いをすることです」。性的マイノリティの診療に身を投じた井戸田氏の言葉です。日常診療の中でハタと気づかされる貴重な一瞬を診療日誌として綴ってもらいます。

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