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関係した人からアメーバ肝膿瘍になったと連絡が…

2016/09/20

 ある日、診察室で。症例は、50歳代の初診のゲイ男性の患者Aさん。

私:今日はどうされましたか?
A:先生、実は関係があった人から、昨日アメーバ肝膿瘍になったって連絡があって、どうしたらいいのでしょう?
私:その人との最後のエッチはいつですか? その人がアメーバ肝膿瘍と言われたのはいつですか?
A:エッチは2週間ほど前です。昨日入院して、病院で言われたそうです
私:相手は初めての方? 付き合っている方? ウリ専?
A:ネットで初めて会った人です
私:その人とのプレイはどんな感じでした? アナル、フェラは? ゴムは付けましたか? あと今何か症状はありますか?
A:アナルはしてません。フェラは生です。今は下痢とか熱は全くありません
私:これまで何か病気をしたことありますか? 飲んでいる薬はありますか?
A:高血圧で薬飲んでいます。その先生にはずっとかかっていて、これからもお世話になるので、とてもこんなこと相談できなくて……

著者プロフィール

井戸田一朗(いとだ いちろう)1995年岐阜大学医学部卒。都立駒込病院での研修を経て、99年東京女子医科大学感染症科助教。03年から05年にWHO南太平洋事務所にて、結核対策専門官として南太平洋15カ国における結核・感染症対策に従事。07年にしらかば診療所(東京都新宿区)を開院。10年より世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)技術審査委員。

連載の紹介

井戸田一朗の「性的マイノリティの診療日誌」
「私にとって友人や家族と同じくらい大切なものは、医療に携わるなかで様々な人の生き方や価値観に触れることと、出会った人がよりよい人生を送るために医師として何らかのお手伝いをすることです」。性的マイノリティの診療に身を投じた井戸田氏の言葉です。日常診療の中でハタと気づかされる貴重な一瞬を診療日誌として綴ってもらいます。

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