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全分野を満遍なく! 総合医の武器は考えること

2016/07/20
石山 貴章(魚沼基幹病院)

 米国においては、我々ホスピタリストは既に一定の地位を獲得している。というより、もはやホスピタリストなしで回る病棟は、米国にはないのではなかろうか。重要度に関する比重の違いはあるにしても、いまや大学病院においてもホスピタリストグループは存在し、実地臨床および教育に腕を振るっている。

 一方日本では、医局制度に伴う従来の専門医主導型のシステムがどうしても大きな壁になる、というのが帰国以来の私の印象だ。現状では、少なくとも大学病院あるいはその類似病院においてはよほど大きな変革がない限り、米国型ホスピタリストシステムが伸びるのは難しいであろう。

 ただ、Clinical Reasoning(日本では「臨床推論」とも訳される)を最も楽しむためには、全ての内科疾患を受け入れて管理する米国型ホスピタリストシステムが最適だという私の信念は、揺るがない。むしろ、システムの弊害のため、こんなに楽しいことが見過ごされている現状は、大変に残念である。

著者プロフィール

石山貴章●いしやま たかあき氏。1997年新潟大学卒業後、同大外科学教室入局。2002年米ワシントン大学セントルイス校リサーチフェロー、St.Mary's health center内科レジデント、ホスピタリストを経て、2015年魚沼基幹病院総合診療科部長。2018年再び渡米し、セントルイス市の病院でホスピタリストとして勤務。

連載の紹介

石山貴章の「イチロー型医師になろう!」
米国の病院でホスピタリストの勤務経験を持つ気鋭の総合診療医、石山氏が投・打・守・走全ての能力を兼ね備えたイチロー選手のように、あらゆる症例を診療できる総合診療能力を有する「イチロー型医師」になるための道標を示す。

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