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トンがれ! 医局の呪縛から抜け出そう

2016/04/21
石山 貴章(魚沼基幹病院)

 ゆっくりとゆっくりと、体の奥底に「澱(おり)」が沈殿していくようだった。何かが違う、これでいいのか、という違和感、そして焦り。私が日本で過ごした5年間の外科医としての生活、特にその最後の数年は、このような、えもいわれぬ不快感との闘いであった。

 そしてある日、ついにそれが爆発した。私は何かに憑かれたように米国留学を目指し、そして渡米した。自分の進路としての外科への違和感か? 日本における当時の臨床教育への怒りか? その正体が何であったのか、今でもはっきりとは分からない。

 本連載、これは若い医師、あるいは医学生へ向けたものである。がその一方で、ある意味、時折守りに入ろうとする自分自身へのエールでもある。常に何かにトライする自分でありたい。「一緒に『筋トレ』をしてみないか」と若い研修医や医学生に問い掛けるのが、本連載の大きな目的である。「筋トレ」の内容に関しては、これから徐々に述べていく。その目指すべき姿、それが「イチロー型医師」だ。

著者プロフィール

石山貴章●いしやま たかあき氏。1997年新潟大学卒業後、同大外科学教室入局。2002年米ワシントン大学セントルイス校リサーチフェロー、St.Mary's health center内科レジデント、ホスピタリストを経て、2015年魚沼基幹病院総合診療科部長。2018年再び渡米し、セントルイス市の病院でホスピタリストとして勤務。

連載の紹介

石山貴章の「イチロー型医師になろう!」
米国の病院でホスピタリストの勤務経験を持つ気鋭の総合診療医、石山氏が投・打・守・走全ての能力を兼ね備えたイチロー選手のように、あらゆる症例を診療できる総合診療能力を有する「イチロー型医師」になるための道標を示す。

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