摂食障害に対する最も標準的な治療法として認知行動療法(CBT)が推奨されているものの、希望する全ての患者がCBTを受けられるほどに治療環境が整備されているわけではない……。この事情は日本だけでなく、欧州も同様のようです。
今回紹介するのは、より簡便に施行できるインターネットセルフヘルプ(Internet-Based Guided Self-help)の対面によるCBTに対する非劣性を検証する欧州のランダム化比較試験です。
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著者プロフィール
今村弥生(杏林大学医学部精神神経科)●いまむらやよい氏。札幌医科大学卒。「何よりも害をなすなかれ」が信条。浦河赤十字病院(北海道浦河郡)、聖隷三方原病院(静岡県浜松市)、東京都立松沢病院(東京都世田谷区)を経て2015年より現職。精神科とプライマリ・ケアの間、精神疾患と一般社会の間など、「狭間」の領域に目を向けて、論文などを紹介していきたいと思います。

連載の紹介
今村弥生の「精神科論文collection」
プライマリ・ケア領域においても、精神科的アプローチが役立つ場面は決して少なくありません。本連載では、今村collectionの中から、一般診療での患者ケアに役立つ精神科領域の論文をピックアップし、そのエッセンスをお届けします。医療者自身の診療スタイルの微調整や、自身のメンタルケアにも寄与するクリニカルパールも随時紹介する予定です。
この連載のバックナンバー
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2022/03/29
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2021/08/23
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2021/04/07
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2021/01/07