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第28回 胃癌検診はどうあるべきか
「死ななきゃいい」胃癌検診はもう時代遅れだ

2017/12/20
中島 恒夫(丸子中央病院消化器内科)

 皆さんおひさしぶりです。今回は、胃癌検診について、「現状」と「これから」について解説したいと思います。

 まず、「検診」と「健診」という2つの単語の違いがお分かりでしょうか。「検診」とは、ある特定の病気に罹っているかどうかを調べるために診察・検査を行うことを意味します。癌検診だけでなく、骨粗鬆症検診、肝炎ウイルス検診も該当します。「健診」とは、健康診断の略です。「健康かどうか」「病気の危険因子があるか否か」を確かめることが健康診断です。

 現在の一般的な癌検診は、肺癌、乳癌、胃癌、大腸癌、子宮癌(子宮頸癌)だけです。これらは、国が定めた「対策型癌検診」として行われています。1982年度からは市区町村が主体となって行っています。その他の臓器の対策型癌検診はありません。その他の臓器の癌検診をどうしているかというと、任意型検診と称され、人間ドックなどでの「オプション検査」として行われています。

 国で定めた対策型検診ですが、1982年度の方法が現在も続いています。

著者プロフィール

なかじまつねお氏○1992年に信州大学卒業。2012年から丸子中央病院にて消化器内科医として勤務。日本の医療を守るために2008年に設立された医師による団体「全国医師連盟」の代表理事も2011年から務めている。

連載の紹介

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