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第20回 経鼻内視鏡の画質の低さを補う一工夫
三杯酢で超早期胃癌の発見ができる!

2017/01/18
中島恒夫(丸子中央病院消化器内科)

 胃カメラのおいしい入れ方も20回目となりました。様々な消化器疾患に関するうんちくは、今回も一切述べませんので、ご容赦願います。

 前回は、経鼻内視鏡(細径内視鏡)について触れましたが、細径内視鏡の最大のデメリットは「画質が劣る」ということです。今回は、画質が劣る経鼻内視鏡でも、「超早期胃癌」を発見しやすくする一工夫をお話しします。もちろん、通常内視鏡観察、拡大内視鏡観察でも使える工夫です。

三杯酢を知っていますか?
 胃癌の発見方法として、胃腸屋業界では「酢酸散布法」がかなり普及してきています。1.5%酢酸水溶液を胃内に散布して観察する方法です。この方法を私に教えてくださった先生は、工業用の25%酢酸を院内で希釈して使っているとのことでした。しかも、院内の倫理委員会に諮った上で、使用していたとのこと。二重の意味で私は驚きました。

 25%酢酸の危険性は、いくつかの医療事故が既に発生しており、インターネット上でも騒がれたことがありますので、詳細は割愛いたします。また、1.5%酢酸水溶液がいわゆる「三杯酢」のことであることに気がつかなかったのかな…?と思いました。

 そもそも皆さんは、三杯酢をご存知でしょうか。料理に詳しくない方でも、今の時代はクックパッド先生が簡単に教えてくれますが、料理にうといドクターにもわかりやすく覚えていただくために、私は「三倍酢」とあえて表現しています。

胃カメラ用の簡単な三杯酢の作り方
 用意する食用酢ですが、ここでちょっと私のこだわりをお伝えします。スーパーなどに並んでいる食用酢を用意するのですが、皆さんならどちらを購入しますか。「穀物酢」ですか? 「米酢」ですか?

著者プロフィール

なかじまつねお氏○1992年に信州大学卒業。2012年から丸子中央病院にて消化器内科医として勤務。日本の医療を守るために2008年に設立された医師による団体「全国医師連盟」の代表理事も2011年から務めている。

連載の紹介

胃カメラのおいしい入れ方
年間3800例以上の上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)を実施してきた中島氏が、上部内視鏡検査に苦手意識がある医師を対象に、胃カメラを患者においしく飲ませるコツを解説します。目指すは「苦痛の少ない内視鏡検査」。術者の姿勢から「胃カメラの入れやすい顔」の判断法、声掛けのコツ、胃カメラで上手に癌を見つけ出す方法まで分かりやすく説明します。
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(1)経口内視鏡の入れ方 、(2)経鼻内視鏡の入れ方、(3)検体採取の方法
【書籍目次】
(1)検査を始める前に、(2)咽喉頭を上手に通過する(3)食道を観察する、(4)胃を観察する、(5)十二指腸を観察する、(6)私の裏技、 (7)機能性消化管障害の診療を考える、(8)番外編

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