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第16回 私の“裏技”
胃カメラでメントールを愛用しています

2016/11/30
中島恒夫(丸子中央病院消化器内科)

 「胃カメラのおいしい入れ方」も16回目の連載となりました。様々な消化器疾患に関するうんちくは、今回も一切述べません、ご容赦願います。

 今回からはしばらく、私の“裏技”をお話しします。今回は、メントールの使い道です。

 第12回でもその一端をお話ししましたが、私はメントールを結構愛用しています。

 メントールには消化管平滑筋自動運動抑制作用があります。その作用を上部消化管内視鏡検査や治療に使っているわけです。医療用に承認されているメントールとして「ミンクリア」があります。ミンクリアの添付文書にも、「上部消化管内視鏡時の胃蠕動運動の抑制」と記されています。

 ちなみに、ミンクリアの薬価は882.50円です。ブチルスコポラミン注20mgの薬価が約56円であることを考えると、割高であることは否めません。ただ、それを越えるメリットがあると私は考えています。

 私がメントールを愛用している最大の理由は、アロマセラピーではないかと思えるほどのリラクゼーション効果があるからです。内視鏡を胃内に挿入した直後の段階(第9回参照)では、ほとんどの患者さんは落ち着いて検査を受けています。しかし、中には咽喉頭反射が続いてしまう患者さんもいます。そんな時に、メントールが有用です。

メントールの使い方
 メントールの使い方には、いくつかのコツがあります。それは散布するタイミングと部位が、瀑状胃(第10回参照)であるか、そうではないかで変わるからです。

著者プロフィール

なかじまつねお氏○1992年に信州大学卒業。2012年から丸子中央病院にて消化器内科医として勤務。日本の医療を守るために2008年に設立された医師による団体「全国医師連盟」の代表理事も2011年から務めている。

連載の紹介

胃カメラのおいしい入れ方
年間3800例以上の上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)を実施してきた中島氏が、上部内視鏡検査に苦手意識がある医師を対象に、胃カメラを患者においしく飲ませるコツを解説します。目指すは「苦痛の少ない内視鏡検査」。術者の姿勢から「胃カメラの入れやすい顔」の判断法、声掛けのコツ、胃カメラで上手に癌を見つけ出す方法まで分かりやすく説明します。
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【書籍目次】
(1)検査を始める前に、(2)咽喉頭を上手に通過する(3)食道を観察する、(4)胃を観察する、(5)十二指腸を観察する、(6)私の裏技、 (7)機能性消化管障害の診療を考える、(8)番外編

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