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第14回 十二指腸編その3
私のこだわり! 水平脚に入れる!

2016/10/19
中島恒夫(丸子中央病院消化器内科)

 くどいようですが、この連載はあくまでもビギナー向けです。達人医師には参考となりません。今回もご容赦願います。
 
 胃カメラのおいしい入れ方も14回目の連載となりました。様々な胃の疾患に関するうんちくは、今回も一切述べません。今回も十二指腸編です。
 
 ただし今回は、「そこまでしなくても良いんじゃないの?」とよく言われる「十二指腸水平脚への入れ方」を解説します。

 水平脚まで挿入したり、観察する先生方はあまり多くはいらっしゃらないと思います。必ずしも水平脚まで挿入できるとは限らないため、ルーティンでは行っていないのではないでしょうか。でも、水平脚までの挿入や観察に私はこだわっています。

水平脚を観察するためには
 前回までの方法を用いて上十二指腸角を通過した後、水平脚を観察するためには、ERCPを行う際に必要な「内視鏡の直線化(straightening)」という手技がその多くで必要になります。

 ERCP時のレントゲン写真(写真1)をご参照ください。内視鏡がたわんでいる画像(写真1上)が、押し込み時の画像です。内視鏡のたわみが少ない画像(写真1下)が「内視鏡の直線化」後の画像です。写真1上の状態では、内視鏡を押し込む力によって、内視鏡が咽喉頭を押し、胃の大弯も広げられてしまい、患者さんに苦痛を与えてしまいます。また、上十二指腸角から十二指腸下降脚に掛けての曲率が大きくなる力が働くため、十二指腸穿孔の原因にもなりかねません。このため、写真1下のように内視鏡を引き上げることで「内視鏡の直線化」を図ります。

著者プロフィール

なかじまつねお氏○1992年に信州大学卒業。2012年から丸子中央病院にて消化器内科医として勤務。日本の医療を守るために2008年に設立された医師による団体「全国医師連盟」の代表理事も2011年から務めている。

連載の紹介

胃カメラのおいしい入れ方
年間3800例以上の上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)を実施してきた中島氏が、上部内視鏡検査に苦手意識がある医師を対象に、胃カメラを患者においしく飲ませるコツを解説します。目指すは「苦痛の少ない内視鏡検査」。術者の姿勢から「胃カメラの入れやすい顔」の判断法、声掛けのコツ、胃カメラで上手に癌を見つけ出す方法まで分かりやすく説明します。
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(1)経口内視鏡の入れ方 、(2)経鼻内視鏡の入れ方、(3)検体採取の方法
【書籍目次】
(1)検査を始める前に、(2)咽喉頭を上手に通過する(3)食道を観察する、(4)胃を観察する、(5)十二指腸を観察する、(6)私の裏技、 (7)機能性消化管障害の診療を考える、(8)番外編

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