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私がヘルスケアリーダーシップ研究会を立ち上げた理由
武藤 真祐(ヘルスケアリーダーシップ研究会理事長) (訂正6/25)

2009/06/24
武藤 真祐(ヘルスケアリーダーシップ研究会理事長)

むとう しんすけ氏
ヘルスケアリーダーシップ研究会 理事長
日本医療政策機構客員研究員
1996年東大卒。東大第三内科入局、三井記念病院を経て、「より多くの人々を救うためには、政治経済を含めて総合的かつ組織的に改革するためには、医療現場を離れる必要がある」として、2006年にコンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。2008年12月より現職。

 現在、ヘルスケアを取り巻く環境には課題が山積しています。ですが、それらの個別の課題についての解はおおむね出てそろっているのではないでしょうか。

 不足しているのは、その個別の解を総合的な視野に立って組織的に実行する「リーダー」の存在です。多くの議論がある中で、「それを、誰が実行するのか」こそが現在の課題を解決するのにもっとも重要なファクターではないしょうか。このような問題意識のもと、「リーダーを生み出す活動が必要」との結論に行き着きました。NPO法人ヘルスケアリーダーシップ研究会(IHL)を立ち上げたのはそのためです。

 リーダーは最初からリーダーであるはずはありません。そこには、リーダーとなる過程、歩みがあります。リーダーシップ論の日本での一人者である野田智義氏はその著書『リーダーシップへの旅』(光文社新書)の中で、「リーダーとなる過程には『lead the self』『lead the people』『lead the society』の段階がある」と記しています。私たちもまさにそのとおりだと考えています。

 従って、まず学びとして、この段階をしっかりと踏むように年間12回のセミナーを構成してみました。このセミナーは、志を同じくするメンバーたちと「リーダーを生み出すために何が必要なのか」、半年以上の議論を重ねてきた結果です。

 最初の3回は、「リーダーとなる信念を持つ」ことが目的です。次の6回では、「人々の共感を得る」ためのスキルと知識の獲得──マッキンゼー式の問題解決方法、世界および日本の医療の置かれている状況、医療政策の策定過程などを学びます。そして最後の3回で、改めて社会を動かすためにどのようなリーダーシップが必要となるかを考えます。

 各セミナーは、インプットの2時間とアウトプットの2時間で構成します。インプットの時間では各界の第一人者といわれる方々を講師としてお招きします。ただし、ただ聴くだけでは、多くの学びはありません。そこで深く議論を交し、全員の前で発表するアウトプットの時間も設けました。

 セミナー活動と同時に、ヘルスケアにおける個別課題の解決を深く考えるための「研究会活動」を立ち上げます。また、リーダーとしての新しい活躍の場を探すための情報支援(キャリア支援)も行っていく予定です。

著者プロフィール

NPO法人 ヘルスケアリーダーシップ研究会(Institute for Healthcare Leadership/IHL)http://ihl2009.blog20.fc2.com/
●社会の変革と創造を推進することができるリーダーの輩出をミッションとしたNPO法人。

連載の紹介

次世代のヘルスケア・リーダーを育てる!IHLセミナー2009
ヘルスケアリーダーシップ研究会(IHL)では2009年5月より、リーダーとしての感性と知性を磨く目的でセミナーを開催しています。本連載では、セミナーのポイントを再録します。

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