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【連載第7回】タイプ別スランプ克服法(1)
努力家は目標を達成した瞬間が一番危ない

2008/04/28

 前回は、従来の精神医学の教科書で説明されてきた「うつ病になりやすい性格」について紹介した。今回と次回は、もう少し内容をブレークダウンして、個人の性格や価値観に応じたうつへの対処法を紹介していく。なお、ここでは、うつ病ほど重症ではないが、少し気分が落ち込んだ精神状態のことを「スランプ」と呼んで説明していく。

 人がスランプになるきっかけは、個人の性格や価値観によって大きく違ってくる。例えば、身近な人が遠くに行ってしまったことが、何よりも悲しい人は、それをきっかけに大きなスランプに発展するが、知人が遠くに行っても「また会いに行けばいいさ」と考える人は、スランプにはならないだろう。

 つまり、自分がどんな性格で、どのような価値観を持っているのかを把握すれば、自分がどんな状況になるとスランプになりやすいのかが予測できる。そうした状況になるのを避けるか、なってしまったら気分転換をするなどの対処をすれば、気分の落ち込みを防げるだろう。

 以下では、性格・価値観別に、スランプに陥りやすい状況を説明していく。自分の性格や価値観がどれに当てはまるかをチェックして、スランプに陥らないように工夫してみてほしい。


「他人に依存する人」は、喪失体験に弱い

「他人に依存する人」はこんな人…
 ・自分がしたことを人からけなされると、結構、傷つく。
 ・人から期待されると、ついそれに応えようとしてしまう。
 ・人から嫌われて一人ぼっちになるのが怖い。
 ・自分の気持ちを貫くより、相手の顔色をうかがってしまう。

著者プロフィール

保坂 隆(東海大学医学部教授・精神医学)●ほさかたかし氏。1977年慶應義塾大学医学部卒。82年東海大学病院精神科助手、93年に同講師。2000年に同助教授を経て、03年から現職。

連載の紹介

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