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女性医師の結婚と「3分の1の法則」

2015/10/01
原田 文子

 はじめまして。このたび、日経メディカルで連載を執筆させて頂くことになりました原田文子(あやこ)と申します。私は現在、群馬県内の病院で糖尿病専門医として働いています。このコラムでは、私自身の経験を踏まえ、女性医師の恋愛や婚活、結婚、キャリア、子育て中の働き方(勤務先選び・開業準備)など、「女性医師の生き方」をテーマに様々な切り口で綴っていきたいと思っています。

女性医師の生涯独身率は一般女性の3倍
 現在、女性医師は全医師の2割弱を占めます。2000年以降、医師国家試験合格者の3割以上が女子学生であるという数字を見ても、今後女性医師の割合はさらに増えていくでしょう。そして彼女たちのライフスタイルもまた、多種多様化していくものと思われます。

 結婚するのかしないのか、結婚するタイミングはいつがいいのか、結婚するとしたらどんな相手を選ぶのか、子どもは何人くらい欲しいか、いやいやそれとも夫婦水入らずがいいか、子どもができたら仕事は常勤でバリバリ続けるのか、非常勤で細々となのか、それとも潔く医師を辞めて専業主婦になるのか――。考え方、生き方はそれぞれ異なり、幸せの形も様々です。

 ところで、女性医師の結婚に関連して「3分の1の法則」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。3分の1は生涯独身、3分の1は結婚後に離婚、残りの3分の1は結婚、という法則があると言われているのです。「え?女性医師で幸せな結婚生活が送れるのは、わずか3人に1人だけ?」といささか驚きの数字です。この法則は“都市伝説”のようにも思われるのですが、実際に私の周りをぐるりと見渡しても、ほぼ当てはまっている印象です。

 2012年の総務省「就業構造基本調査」をもとに職業別の生涯未婚率を算出した結果によれば、男性医師の生涯未婚率はたった2.8%なのに対して、女性医師はなんと35.9%に上るそうです。男女間で未婚率にこんなにも開きがある職業は、医師をおいてほかにはないでしょう。ちなみに、女性全体の生涯独身率は10.6%とのこと。医師という職業を選んだ女性は、結婚しない割合がものすごく多いということが言えます。

 また、同じく「就業構造基本調査」において、年収別のデータをみると、男性は年収が高ければ高いほど生涯未婚率は低いのに、女性ではなんと真逆の結果。年収が1000万円を超える女性は未婚率が40%にもなるそうです。「高収入で経済的に安定している」というポイントは、結婚に際して男性にとってはかなり有利であっても、女性においては逆に男性から敬遠され得る「負の材料」になるわけです。

著者プロフィール

はらだ あやこ氏◎2000年帝京大学医学部卒。大阪大学第1内科(現、内分泌・代謝内科)入局後、同大附属病院などを経て、同大大学院で博士号取得。現在、群馬県内で複数の病院に勤務しながら、開業準備中。社会福祉士の夫と3人の子ども(5歳、4歳、2歳)と義母の6人暮らし。糖尿病専門医。

連載の紹介

原田文子の「レッツ ENJOY ライフ」
子育てをしながら働く現役女性医師が、恋愛や婚活、結婚、キャリア、子育て中の働き方など様々な切り口から、女性医師の生き方について綴ります。

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