エコーやCTが虫垂炎の診断に利用される以前は、小児科医が臨床症状・所見(腹痛・嘔吐、圧痛・筋性防御など)や検査所見(好中球増加を伴う白血球数増加など)から虫垂炎を疑ったら、外科(小児外科)に紹介し、外科医にげたを預けるのが常だった。なぜなら、急性虫垂炎の治療は基本的には手術だからである。しかし、外科医といえども腫大した虫垂を術前に確認できるわけではなかったので、negative appendectomy(虫垂炎の疑いで手術をしたが、結果的に虫垂炎ではなかった)が20%前後あったのはある意味当然で、臨床診断の限界を示していた。

「虫垂炎疑い」はCTより先にエコーの画像

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