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頭部CT
小児の頭部外傷では虐待を見逃さない

2018/10/02
柴田 靖(筑波大学水戸地域医療教育センター脳神経外科教授)

POINT

小児は自律神経などが未熟なため、頭部外傷では予後不良なびまん性損傷・脳腫脹を起こしやすい
頭部外傷に伴う高熱、痙攣、低血圧は脳の低酸素をより悪化させるので、早めの対応と予防が必要である
小児の不自然な外傷病歴、多発骨折、皮下血腫、網膜出血を見たら虐待をまず疑い、適切な機関に対応を依頼する

 前項まで主に高齢者の頭部外傷に対するCT診断について述べてきたが、本項では小児の頭部外傷の特徴について解説する。

 小児の頭部外傷では不慮の事故などによる局所損傷、びまん性脳損傷・腫脹を生じることがよくある。さらに低血圧や低酸素血症を起こすと二次性損傷につながりやすい。また、親やその内縁関係者などによる虐待が原因であることもあり、CT所見だけでなく、外傷病歴や皮下血腫などの全身所見を注意深く取る必要がある。

連載の紹介

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