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「看護師さんに看取ってほしいのです」

2017/10/03
村松 静子(在宅看護研究センターLLP代表)

 訪問看護制度が民間に解放される少し前の1998年8月末のことでした。一人暮らしの91歳の紳士Tさんが、在宅で、息子のように可愛がっていたMさんと言葉を交わしながら穏やかに逝きました。今にも語り出しそうなその顔には、苦しみなどはまったく感じられず、満足感がにじみ出ているように、私には思えました。

著者プロフィール

「一般社団法人よりどころ」が運営する「メッセンジャーナース認定協会」(会長:吉田和子)から認定を受けたメンバー。メッセンジャーナースとは、患者本人と家族、医療者の間に潜む意識のギャップを埋めるためのプロフェッショナルのこと。看護師らを中心に、28都道府県で85人がメッセンジャーナースとして活動を展開中。

連載の紹介

患者と医師の認識ギャップ考
「医師の説明が分からない」「回復の実感がないのに規則だからと退院を迫られた」「早期の癌だからと唐突に告知された」などと不安・不信を抱く患者の声があります。そんな患者本人の内面の葛藤さえも受け止めて、医療者との間に生じる認識のズレを埋める術を考えていきます。

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