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第14回
外国人診療における4つの「頭痛の種」

2018/01/25
小林米幸(小林国際クリニック院長)
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 日常的に外国人診療をしていると、頭痛の種が時折生じてしまう。その1つが、熱帯病を抱えている可能性がある患者だ。熱帯病は日本の医師にとって学問的に弱い分野の1つだろう。かくいう私も、学んだ記憶といえば、大学でちょこっと数時間の講義を受けた程度だ。
 熱帯病を考えるのは、アフリカ出身の人が訪れてきたときだ。まずは問診、症状から国内で頻度の高い疾患を疑い、治療を開始する。しかし、ときに治療にあまり反応しない場合がある。そうしたときには、熱帯病をはじめ患者の出身国に多い疾患の可能性を考えなくてはならなくなるのだ。つい先日、やってきたタンザニア人男性は自ら寄生虫疾患を心配して訪れたと教えてくれた。そんな患者と話しながらふと、30年前の出来事を思い出した。

著者プロフィール

1974年慶應義塾大学医学部卒。神奈川県大和市立病院外科医長、内視鏡室長、1985年からはインドシナ難民大和定住促進センター嘱託医を兼任。1990年に小林国際クリニックを開設。翌年、在日外国人への医療情報の提供や、日本の医療機関への外国人医療に関する情報提供、診療時の電話通訳を行うAMDA国際医療情報センターを立ち上げ、所長に就任。

連載の紹介

小林米幸の外国人医療奮闘記
日本の常識が通用しない医療——。それが外国人診療です。常識の違いに日々悩みつつも、「困ったときはお互いさま」をモットーに1985年から外国人を診療し続けてきた小林米幸氏が、実際に体感した国による文化や医療の捉え方の違いを紹介します。

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