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第6回
在留外国人が公的保険制度の加入をためらうワケ

2017/06/12
小林米幸(小林国際クリニック院長)
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 ある日の夕方、57歳の米国人男性が近くの米軍基地からやってきた。フィリピン人スタッフによると、「クラミジアに感染しているらしいので診てほしい」と言っているという。 ああ、またかと気持ちが重くなる。医師ならだれでもそうかと思うが、自分があまり得意としない分野の患者を診る、いや正確にいうと診ざるを得ない状況に置かれるのはあまり愉快なことではない。当院にはいわゆる性感染症の治療を目的に患者がやってくることがある。

著者プロフィール

1974年慶應義塾大学医学部卒。神奈川県大和市立病院外科医長、内視鏡室長、1985年からはインドシナ難民大和定住促進センター嘱託医を兼任。1990年に小林国際クリニックを開設。翌年、在日外国人への医療情報の提供や、日本の医療機関への外国人医療に関する情報提供、診療時の電話通訳を行うAMDA国際医療情報センターを立ち上げ、所長に就任。

連載の紹介

小林米幸の外国人医療奮闘記
日本の常識が通用しない医療——。それが外国人診療です。常識の違いに日々悩みつつも、「困ったときはお互いさま」をモットーに1985年から外国人を診療し続けてきた小林米幸氏が、実際に体感した国による文化や医療の捉え方の違いを紹介します。

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