日経メディカルのロゴ画像

第5回
夫の前妻を「通訳」として連れてきた女性

2017/06/05
小林米幸(小林国際クリニック院長)
夫の前妻を「通訳」として連れてきた女性の画像

 数年前から右の季肋部の痛みを訴え、クリニックを訪れた48歳のラオス人女性。1年半前に近くの大学病院で超音波検査と上部消化管内視鏡検査を行い、大きな疾患はないと言われていた。 どうやら検査後も症状が続いていたようで、不安を感じていたらしい。再検査を希望したため、近くの公立病院で再検査を行い、やはり大きな疾患はないという結果が出た。僕のつたないラオス語で説明をしたものの、どうやら内容が分かりにくかったのか、患者は「通訳」の女性を連れて再度来院。説明を求めていた。

著者プロフィール

1974年慶應義塾大学医学部卒。神奈川県大和市立病院外科医長、内視鏡室長、1985年からはインドシナ難民大和定住促進センター嘱託医を兼任。1990年に小林国際クリニックを開設。翌年、在日外国人への医療情報の提供や、日本の医療機関への外国人医療に関する情報提供、診療時の電話通訳を行うAMDA国際医療情報センターを立ち上げ、所長に就任。

連載の紹介

小林米幸の外国人医療奮闘記
日本の常識が通用しない医療——。それが外国人診療です。常識の違いに日々悩みつつも、「困ったときはお互いさま」をモットーに1985年から外国人を診療し続けてきた小林米幸氏が、実際に体感した国による文化や医療の捉え方の違いを紹介します。

この記事を読んでいる人におすすめ