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へき地での家庭医を目指す先生方へ

2011/12/05

 前回は、家庭医のキャリアプランを考える上で不可欠なPractice Managementについて紹介しました。日本では、医療に関わる者が「お金を稼ぐ」ことについて語ることをよしとしない傾向が強いように思いますが、これは極めて現実的で切実なテーマです。

 医師であるかに否かにかかわらずどのような職業でもそうですが、キャリアプランの検討は、何を、どこで、どのように行うかを考えることから始まります。「どのように」を考える上でPractice Managementが重要であることは、改めて説明する必要もないでしょう。

 では今回は、「どこで」について、つまり家庭医療を実践するフィールドについて考えてみます。

へき地は家庭医にとって絶好のフィールド
 私は現在、札幌市という都市部にある手稲渓仁会病院に近い場所で家庭医療クリニックの院長をしています。手稲渓仁会病院は地域の基幹病院であり、研修指定病院でもあります。当クリニックは同病院の研修先となっており、都市部ならではの家庭医療を実践しながら研修医教育も行っています。また、同病院の研修先には、へき地診療所も含まれています。

 家庭医としてのキャリアプランを考える場合、勤務地選びは非常に重要な要素となります。そこで、今回から、家庭医としての視点から見た「へき地」と「都市部」の違いと、双方における家庭医研修について話してみたいと思います。

著者プロフィール

小嶋 一(手稲家庭医療クリニック院長)●こじま はじめ氏。2000年九大卒。沖縄県立中部病院などを経て03年渡米。ピッツバーグ大学関連病院勤務。米国家庭医療専門医、公衆衛生学修士。08年手稲渓仁会病院。09年より現職。

連載の紹介

【臨床講座】家庭医の作法
どんな時でもまずかかってもらえる医者、それが「家庭医」。住民には心強い存在であり、医師不足対策への処方せんにもなり得ます。本連載では、実例などを盛り込みながら、家庭医の果たすべき役割を考えていきます。

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