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連載第24回
小児医療政策の長期的戦略

2006/06/06

 小児科医の不足で地域の基本的な保健サービスの維持がままならないという日本のニュースをよく耳にする。少子化か叫ばれるなか、国民の大きな関心事になりつつあるのは良いことだが、先行きが不安である。

 全体として、人口当たりの医師数が諸外国に比べて特に少ないわけでもないのに、このような「危機」に直面しているのはなぜだろうか。

 英国では小児科医が1人や2人しかいない病院はまれである。日常的な病気に関しては一般家庭医が、救急に関しては夜間も含め、大病院の「救急科」が担当し、一般家庭医では対応できない小児特有の病気に関しては、病院の小児科が担当するという棲み分けがはっきりしている。

著者プロフィール

森 臨太郎(英国国立母子保健共同研究所リサーチフェロー)●もり りんたろう氏。1970年神戸生まれ。医学博士、英国小児科専門医。日本での小児科研修を経て、豪州にて新生児医療に携わり、英国にて疫学を修める。

連載の紹介

英国医療事情
英国で英国立医療技術評価機構(NICE)の診療ガイドライン作成に携わっている筆者が、疫学研究から政策立案、日常診療に至るまで、様々な視点で英国医療と現政権の保健医療改革をリポートします。

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