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【連載第10回】(最終回)
企業におけるうつの対応

2007/08/27

 最終回は、企業における産業医としての経験について書いてみたい。現在、わが国の産業医は、その多くを内科医が担っていることから、内科医が産業医としてうつ病に対応しなければならない機会も多いからだ。

 産業医としての私の勤務形態は、外来ではなく「健康相談」的な位置付けであり、ゆっくり時間をかけて社員の健康上の相談に乗ることが可能だ。実は、産業医として勤務する前は、社員の病気相談や、社員家族の癌や脳心血管病変などの相談への対応で忙しくなると想像していた。しかし実際に行ってみると、想像と異なり、9割以上がメンタル面での相談だった。

著者プロフィール

海老原良典(松翁会診療所)●えびはら よしのり氏。1985年慶応大医学部卒、89年同大老人内科入局。93年カナダ・ウエスタンオンタリオ大留学、96年慶大医老年内科助手。06年松翁会診療所(東京都千代田区)勤務。

連載の紹介

【臨床講座】うつ病―内科医の私の経験
心身症や仮面うつ病の患者も、最初は身体症状を訴えて精神科以外の診療科を受診するのが一般的。筆者が経験した症例を基に、プライマリケアを担う内科医が経験しがちなうつ状態に関する診療ポイントを紹介します。

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